楽曲分析

AIと作曲

(この記事は随時加筆予定です。)

近年、AIに関する話題を耳にすることがとても多くなりました。音声アシスタントだったり、自動運転だったり、技術が新しい時代を切り拓いていると感じます。

それに伴い、音楽分野にもAIの力が及ぶようになりました。今回は、AIが作曲した曲を紹介してみたいと思います。

AIの前に、最初にコンピューターが曲を作った話をします。

世界初のコンピューターによる曲は、1957年に作曲された「イリアック組曲」です。イリアックというコンピューターで作曲されたのでイリアック組曲です。

作曲の部分をコンピューターが担当しており、生の演奏家によって弦楽四重奏で演奏されます。

意外と曲のように聞こえる部分があったり、機械的な部分があったりしますが、作曲者を言われなかったら「こういう音楽なんだろう」と思って聞かれてしまいそうです。

時代は進み、今では演奏までコンピューターがこなしてくれます。下で紹介している曲は全てAIが作曲しているようです。

Magenta Music(2016)

GoogleのAIが作曲した曲ですが「midi音源を使っている打ち込み初心者が作った曲」感がありますね。

Daddy’s Car(2016)

ソニーのAIが作曲した、ビートルズ風の曲です。曲全てを作っているわけではなく、メロディーとコードを作っているようです。

それ以降のアレンジやレコーディングは人間の技でカバーしています。

Dadabots

AIが生成し続けるデスメタルを聴くことができる生配信です。少し聞いてみたんですが、CDに深い傷が付いていてループしているようにも聞こえます。

個人的には、AIによる作曲にはとても可能性を感じていて、それこそ演奏家の一部がレコードやCDに変わったように、BGM作曲などはAIに置き換わるのではないかと思っています。

そうすると問題になるのが「私たち人間が作曲する意味とは?」ということになります。

僕はAIには変わることができない、個人の思想や哲学を込めた曲を作っていきたいと考えています。

ABOUT ME
Takuya Yoshida
福島県小野町出身。東京学芸大学教育学研究科を修了し、現在はフリーランスの作曲家、そして都内の小学校の音楽科非常勤講師を務める。 また「よしたく先生」としてYouTubeなどに演奏動画をアップロードし、多くの人と音楽を続けていくための活動を行なっている。福島県田村郡小野町立小野小学校の校歌を作曲している。
楽曲提供なら「吉田音楽工房」

当サイトを運営しているよしたくが楽曲提供をするために作った工房です。こちらからホームページをご覧ください。

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