クラシック

1つのチェロを4人で演奏している動画の解説

ついさっきTwitterで発見して、久々に見ました。

ウイーンウイーンチェロアンサンブル、当たり前ですが上手いです。

ボレロについて

モーリス・ラヴェルが1928年に作曲したバレエの曲です。

大学生の時にこの演出のバレエを初めて見たんですが、しばらくこのポーズが流行りました。

スコアはimslpで見ることができます。

演奏の解説

残念ながら名前と顔が一致しないので、演奏をし始める順番で解説をしていきたいと思います。

リーゼントっぽいお兄さん

こちらから見て右から2本目のD線の、駒より向こう側を弾いていますね。

あの有名なスネアドラムのリズムを弾いているんだと思います。

「ソ」の音を鳴らしていますが、普通はこの部分のチューニングなんてしません(下の動画を参照)。

僕のチェロはラ♭くらいの音が鳴っていますね。

おじいさん

最初は左手の人差し指で弦を触ってハーモニクスのピチカートをしています。ド、ソ、低いソの音を鳴らしています。

原曲ではチェロとコントラバスが演奏するパートですね。

赤メガネさんが弾きはじめてからはスペースの都合上、人差し指で押えていませんが、低いド、低いソ、低いソなので和声的には何の問題もありません。

そのあとは弓で同じことをしていますね。C線がブリブリ振動しています。

最後は反対側に回って弓でドソを弾いていますが、最初からこっちで弾いた方がスペース的には良さそう。どうなんでしょうね。

チェロを構えているお兄さん

メインのメロディーを弾いています。

このメロディーって楽器が移り変わっていく面白さが重要なので、チェロ一本で演奏してもバリエーションを持たせることができません。

なので、メロディー途中でオクターブ上にあげて演奏していますね。

おじいさんと赤メガネさんの2人がイチャイチャしている間は、代わりにピチカートをしています。

赤メガネさんが入ってきてからは、一番右側のA線だけで弾いています。ハイポジションでメロディーを弾くのって素敵なんですがかなり難しいんですよ。

あと、曲の最後の6連符のところだけ、グリッサンドでトレモロしていますね。

赤メガネのお兄さん

動画的に、ほんといい仕事してますよね。

ハモリパートを演奏します。ちなみに原曲に似ている部分があります。

2:52から、ミとシを重音で鳴らしている部分はありますね。親指で2本の弦を押えています。

ちなみに、3:06のところでこの動画と音が別撮りだということが分かりまおっと誰かきたようだ