音の勉強

絶対音感の人を困らせる薬「フラベリック錠」

「お昼の放送でいつも流れている曲、なんか音が低く聞こえるな〜体調悪いのかな〜」と思っていたら、本当に低いことが判明しました。

こんにちは、よしたく先生です。

絶対音感があるといついかなる時でも音の高さを判別することができますが、今回はそんな音感を役立たずにしてしまう薬の話です。

絶対音感について

僕は物心ついた時からピアノを習っており、その中で音感のトレーニング(?)もされていました。

トレーニングと言っても、先生が弾いた鍵盤の音を当てるというのを繰り返していただけですが、そのお陰か耳コピなんかは特に苦労することなくできるようになりました。

この動画は「15分でパプリカを弾けるようにする」という動画です。15分かかっているのは単に僕の記憶力が弱いからです。

フラベリック錠を飲んでみて

かなり前のことですが、風邪をひいたので病院に行くことがありました。

想像通りの診察を終えて「じゃあお薬出しておくね〜」と言われ、出てきたのがフラベリック錠。

咳止めの薬なんですが、その副作用として音が半音下がって聞こえるようになるみたいで、ネットでは「音楽やってる人は飲んではダメ」「いつもの感覚とずれて聞こえるので気持ち悪くなる」と言われていました。

実際に副作用モニター情報というページにも書かれていますし、ヴァイオリニストの高島ちさ子さんがツイートしています。

ちなみに僕もワクワクしながら飲んだのですが、30分待っても1時間待っても、結局音の高さは変わりませんでした。

服用する量が少なかったのか、単に僕にその副作用が効かないのか分かりませんでしたが、身を持って体験することができなかったので残念でした。

もし体験談があればコメントなどで教えてもらえると嬉しいです。

バロック音楽とチューニング

今のクラシック音楽でのチューニングはA=442Hzですが、17世紀〜18世紀中頃はA=415Hzでチューニングをしていました。

この442Hzと415Hzはだいたい半音くらい違って聴こえるので、もし副作用が効いていたらこのぐらい違ったんじゃないか、と思っています。

A=442Hzでの演奏

A=415Hzでの演奏

ちなみに僕は、中学生の時にA=415Hzの演奏を聴いて「クラシックでもキーを変えて演奏するんだな〜」って思っていました。もちろんそんなことはありません。

ABOUT ME
Takuya Yoshida
福島県小野町出身。東京学芸大学教育学研究科を修了し、現在はフリーランスの作曲家、そして都内の小学校の音楽科非常勤講師を務める。 また「よしたく先生」としてYouTubeなどに演奏動画をアップロードし、多くの人と音楽を続けていくための活動を行なっている。福島県田村郡小野町立小野小学校の校歌を作曲している。
楽曲提供なら「吉田音楽工房」

当サイトを運営しているよしたくが楽曲提供をするために作った工房です。こちらからホームページをご覧ください。

関連する記事