演奏動画

手拍子だけの曲〜おすすめのミニマル

現代音楽の紹介はやってもやっても全く終わる気配がないくらい、ネタがあります。今回は手拍子だけの曲です。

今回は楽譜付きです。8分の12拍子のパターンが少しずつずれていきます。具体的には8回パターンを演奏すると上の楽譜が半拍後ろにずれます。

手拍子だけで演奏される曲っていうのはなかなか珍しいですよね。僕も授業でやれそうなタイミングを狙っています。

ちなみに、楽譜のPDFがあったのでリンクを貼っておきます。楽譜によると、リピートは12回するようですね。

これはスティーブ・ライヒという現代作曲家の曲で、彼はミニマル・ミュージックと呼ばれる音楽様式を確立させました。

ミニマル・ミュージックとは、最小限の音のパターンを延々繰り返す音楽です。ものすごく小さいモチーフを繰り返している、と考えてもいいかもしれません。

ミニマル・ミュージックの曲は比較的聴きやすいものが多いので、気軽に聴くのにピッタリです。いくつか例を挙げておきますね。

ライヒの「ピアノ・フェイズ」という曲です。2つのパートが少しずつずれていく曲なんですが、この動画ではそれを一人でやってしまっています。

テリー・ライリーの「in C」という曲です。ハ長調の小さなモチーフを繰り返すのですが、少しずつ違うパターンに移動していきます。楽譜はこちらから見ることができます。

ジブリでおなじみ、久石譲氏の「Links」という曲です。

実はミニマル・ミュージックを作曲していた、というのは知っていたのですが、パターンを繰り返しているというより、曲全体が進展している印象を受けますね。よりロマン派的な意味での音楽っぽいと思います。

最後に、僕が作曲した「pulse」という曲です。ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ♭、シ♭の7音で構成されるパターンが少しずつ切り替わっていきます。

本当はもっとずれたりパート数も多いんですが、動画を上げるにいたってここで断念してしまいました。近々挑戦します。

ABOUT ME
Takuya Yoshida
福島県小野町出身。東京学芸大学教育学研究科を修了し、現在はフリーランスの作曲家、そして都内の小学校の音楽科非常勤講師を務める。 また「よしたく先生」としてYouTubeなどに演奏動画をアップロードし、多くの人と音楽を続けていくための活動を行なっている。福島県田村郡小野町立小野小学校の校歌を作曲している。
楽曲提供なら「吉田音楽工房」

当サイトを運営しているよしたくが楽曲提供をするために作った工房です。こちらからホームページをご覧ください。

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