特殊奏法

リコーダーの変わった吹き方

みなさんが小・中学校で吹くリコーダーですが、単なる教育用の楽器だと思っていたらとてももったいないです。

実は、クラシック音楽の中でリコーダーが大活躍するバロック音楽というのがあったり、ブログでも書いていますが色々なサイズのリコーダーがあったりします。

NHKの「ピタゴラスイッチ」のなかで演奏されている曲のいくつかもリコーダーで演奏されていますね。

さて、色々な演奏ができるリコーダーですが、単に「上の吹き口から息を吹いて、穴を押さえて演奏する」だけではありません。

学校では「ちゃんとした吹き方」しか教わらないかもしれませんが、僕はちゃんとした先生ではありませんから、変わった演奏法をご紹介しておきます。

リコーダーの特殊奏法

1. 重音奏法

普通管楽器では1つの音しか鳴らすことができませんが、同時に2つ以上の音を鳴らす吹き方です。普通の押さえ方とは違う指の押さえ方でリコーダーを吹きます。

残念ながらネット上にリコーダーの重音の運指表がなかったんですが、フルートやクラリネットなどはかなり充実しているので、マニアの方は調べてみてください。

2. 窓を押さえる奏法

特に呼び方はありませんが、吹き込んだ息が抜ける「窓」の部分を押さえて高い音を鳴らしています。もちろん、分解しないで窓を押さえても変わった音がします、

3. 4. 頭部管だけで音を出す奏法

本来押さえる穴ではなくて、頭部管(分解した一番上の部分)の下にある穴を押さえて音を鳴らす奏法です。

また、穴に指を入れることで、音の高さをなめらかに変化させることができます。これだけで曲を演奏することもできますが、かなり難しいです。

5. バジング奏法

トランペットなどの金管楽器は、マウスピースに唇を当てて、唇を震わせる事で音がなるのですが、それでリコーダーを演奏しています。

頭部管の下の穴でバジングをすることも可能です。

また、他の楽器と組み合わせることもできます。ソプラノリコーダーとアルトリコーダーだったり、ソプラノリコーダーと鍵盤ハーモニカのホースだったり。

もし僕の授業中にこれをやっている生徒がいたら、頭部管だけを秒で没収します。秒です。

最後に、循環呼吸という、管楽器の音を鳴らし続けるための特殊奏法もあるのですが、残念ながら僕はできません。

サックス奏者のケニー・Gさんというヤバい人がいるんですが、鼻から息を吸っているのに音が止まっていないですよね。ぜひ見てみてください。

ABOUT ME
Takuya Yoshida
福島県小野町出身。東京学芸大学教育学研究科を修了し、現在はフリーランスの作曲家、そして都内の小学校の音楽科非常勤講師を務める。 また「よしたく先生」としてYouTubeなどに演奏動画をアップロードし、多くの人と音楽を続けていくための活動を行なっている。福島県田村郡小野町立小野小学校の校歌を作曲している。
楽曲提供なら「吉田音楽工房」

当サイトを運営しているよしたくが楽曲提供をするために作った工房です。こちらからホームページをご覧ください。